アイヌの刺繍模様とのフュージョン!
お客様は和紙職人
お客様は手漉きの和紙職人。先祖代々ではなく、この伝統工芸に惹かれ移住し、3年間の修行を経て、職人としてだけでなく、和紙アーティストとしても活躍されている。お名前は千田崇統(せんだたかのり)さん。

実は、千田さんから今回ハンコの注文を頂いたのは2回目。前回は「崇」の字について落款印を作らせて頂いた。

今回の注文は?
今回はフルネームということで、その想いをヒアリングしたら、今後海外にどんどん進出していき、和紙を広めていきたいとのこと。デザインについてのご要望をヒアリングしたら、古い文字、例えばヒエログリフがお好きだとのこと。
千田さんは、これまでもフランスやイタリアにて紙漉きを実演する経験をお持ちで、海外にハンコを広めたい私にとっては、まさに目標の人だ。
ハンコのモチーフはアイヌ民族から。
さらなる飛躍を展開していく千田さんの作品にあうハンコ。何か今までにないアイディアを取り入れてみたいと思った。ふと目に止まったのが、「千田」と「崇統」の画数の大きな違い。「千田」はめちゃくちゃシンプル、それに比較して「崇統」は線が込み入っている。この二つを同じように並べるより、むしろシンプルな「千田」を別な方法で活かせないかと思った。
そんな時に思い出したのが、刺繍模様。しかも北海道の原住民である「アイヌ人」の刺繍。

これも取り入れてみたいと思い、今までのパターンも含めて何種類ものデザインを描いてみた。
千田さんが選んでくださったのが9番。「千田」がずらっと縦に刺繍のように並んでおり、「崇統」は篆書体をヒエログリフ的に描いたものだ。


千田さんのさらなる海外展開、楽しみで仕方がない!